『スターリン秘史-巨悪の成立と展開』の連載4回目「大テロル」を読みました

不破哲三氏が、月刊誌に連載している『スターリン秘史-巨悪の成立と展開』の4回目、「大テロル」を読みました。

スターリンによって「革命の党」から「抑圧・支配の党」に変質させられたソ連共産党は、1991年の崩壊まで「巨悪」でありつづけました。

不破氏によれば、そのソ連共産党が、1987年にスターリン時代の弾圧に関する資料をより詳細に研究するための特別委員会を任命し、その報告書が作成されたそうです。

不破氏は、その「報告書」を、大テロルの「文献的な決定的証拠」だと述べています。

今回の連載は、米国ジョージタウン大学のウォルター・ラカー教授が、「報告書」の重要部分を紹介しながら1990年に執筆した、『スターリン、公開(グラスノスチ)された諸事実』にも依拠しながら、書き進められています。

スターリンといえば、私は、レーニンがなくなる前年の1923年に、スターリンを「自分の後継者にしてはならない」と書き残した「遺言」を思い出します。この「遺書」は、今回の連載でも引用されています。

「スターリンは粗暴すぎる。そして、この欠点は、・・・書記長の職務にあってはがまんできないものとなる。だから、スターリンをこの地位からほかにうつして、すべての点でただ一つの長所によってスターリンに勝っている別の人物、すなわち、もっと忍耐づよく、もっと忠実で、もっと丁重で、同志にたいしてもっともっと思いやりがあり、彼ほど気まぐれでない、等々の人物を、この地位に任命するという方法をよく考えてみるよう、同志諸君に提案する」(レーニン全集36巻)

この「遺書」は、「レーニンの戒めを守る」と約束したスターリンによって文字通り封印されて、スターリン死後の1957年までは、その存在も知られませんでした。

そしてこの「粗暴さ」は後に、「レーニンもおそらくそこまでは予想しなかったであろう規模と深刻さで、スターリンの行動の支配的な特質となってゆく」(不破氏)のです。


いま私たちは、「レーニン全集」を45冊読むことが出来ますが、そのうち「遺書」が収録されている36巻から45巻までは、スターリン存命中は「国禁の書」とされ、目にすることができませんでした。冊数では45分の10ですが、36~45巻は分厚い巻が多く、分量的には全集全体の3分の1くらいを占めます。

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スターリンの「大テロル」の最初の舞台スモーリヌイ修道院(サンクトペテルブルク)

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プロフィール

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〇1949年旭川市永山生まれ 
〇正和小、明星中、旭川西高、宇都宮大学卒業  
〇家族 妻、2男(札幌と横浜に在住)、猫4匹(ねず、とら、みけ、ぎん) 
〇趣味 昆虫の観察と研究。ジョギング。
〇写真は、「さようなら原発全道1万人集会」(2012年10月13日。1万2千人が参加)の会場で写したものです

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