山田洋次監督の『東京家族』を見ました

映画のラストで「小津安二郎監督にささげる」と献詞が写しだされます。山田洋次監督の、小津安二郎監督と『東京物語』への敬愛の念に満ちた作品でした。

主人公の平山周吉(橋爪功)ととみこ(吉行和子)は、私たち夫婦よりも10歳くらいしか離れていない設定です。妻が一字違いの同名(私の妻はとみ子)で、私の息子たちも大都市で働いています。人のこととは思えない、痛切さを感じながら見ました。

映画の舞台は東京から瀬戸内の島に移りますが、その風景描写は、「寅さん」シリーズを思い起こさせる懐かしさとともに、「寅さん」にはなかった寂寥感に満ちたものでした。

映画では、山田監督の以前の作品には見られなかったような、為政者への告発と、私たちへの問いかけの言葉が発せられます。
周吉の「楽をして生きようとするのか」という、次男への叱責に対して、彼は「この国は楽をして生きさせてなんかくれない」と反論します。
周吉と終生の親友との、「この国は、どこで間違えてしまったのか」「この国は、やり直しができるのか」というやりとりは、私たちへの問いかけであり、「やり直し」の呼びかけだと思います。

343237view001[1]









スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

FC2USER441061ZKS

Author:FC2USER441061ZKS
〇1949年旭川市永山生まれ 
〇正和小、明星中、旭川西高、宇都宮大学卒業  
〇家族 妻、2男(札幌と横浜に在住)、猫4匹(ねず、とら、みけ、ぎん) 
〇趣味 昆虫の観察と研究。ジョギング。
〇写真は、「さようなら原発全道1万人集会」(2012年10月13日。1万2千人が参加)の会場で写したものです

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR