レ・ミゼラブルと安倍晋三首相

安倍晋三首相も、映画『レ・ミゼラブル』を見たそうです。

28日付『毎日』の、山田孝男編集委員の「首相インタビュー余話」という記事に、以下のような部分があります。


最近は『レ・ミゼラブル』を見た。「泣きました?」と聞くと、首相はこう答えた。
「年取って涙もろくはなったんだけど、あれでは泣かなかったなあ。女房は泣いていたね。そうそう、この前、DVDで『サッチャー』を見てね、あれはなかなか・・・(ウルウルきましたか?)ええ、まあ・・・」

メリル・ストリープ主演『マーガレット・サッチャー』(11年)の、どのくだりでグットきたか。安倍は二つ挙げた。「フォークランド紛争に勝利をおさめた後、英下院で国民に団結を呼びかけるシーン」と「歳出カットで国民的批判を浴び、激しく攻撃されながらも初志を貫き通すところ」だった。

私(おぎう)もメリル・ストリープは好きです。最近では、ロバート・レッドフォードやトム・クルーズと共演した『大いなる陰謀』で、意に反してアフガニスタン侵略戦争に協力することになったジャーナリストの苦悩を演じたのに、強い共感をおぼえました。

しかし、『マーガレット・サッチャー』は見ていません。ストリープが、好戦的で国民の暮らしを顧みることのなかったサッチャーを演じるのを、見たくなかったからです。「フォークランド紛争」は、後のイギリスによるアフガンとイラクへの侵略戦争につながる、アルゼンチンへの侵略戦争です。「歳出カット」は、新自由主義による社会保障の破壊です。

安倍首相は、『毎日』の別の記事によれば、06年の自著『美しい国へ』で、高校の授業中の体験にもとづいて、「革新とか反権力を叫ぶ人たちのうさんくささを、今も確信し続けている」旨、記述しているそうです。

その「確信のきっかけ」とされた、73歳になる高校の先生は、憲法99条が国務大臣の憲法尊重義務を定めているのに、憲法改定をめざす安倍首相を心配して、「異質の思想や立場の違う人を大事にしてほしい」「成蹊を出た学生なら、首相が憲法に基づいて職責を果たさなければならないことを常識として知っているはず。日本の近代史を謙虚に学ぶべきです。戦争の悲惨さに思いをいたしてほしい。国家が教育を管理したり、人の内面を問題視してはならない。安倍君には健康に留意し、東北の全面復興に取り組んでほしい」と仰っています。いくつになっても、何年たっても、先生は先生ですね。

革新や反権力を嫌悪する安倍首相が、夫人と違って『レ・ミゼラブル』に共感できなかったのは、無理もありません。

私は、妻と一緒に感動しました。












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〇1949年旭川市永山生まれ 
〇正和小、明星中、旭川西高、宇都宮大学卒業  
〇家族 妻、2男(札幌と横浜に在住)、猫4匹(ねず、とら、みけ、ぎん) 
〇趣味 昆虫の観察と研究。ジョギング。
〇写真は、「さようなら原発全道1万人集会」(2012年10月13日。1万2千人が参加)の会場で写したものです

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