「ゆっくりじっくり」の『資本論』 核心部分を読みました

昨年の元旦を期してはじめた「ゆっくりじっくり」の『資本論』。ようやく、『資本論』の核心であり、マルクスによる経済学の革命の核心である、第一部第2編「貨幣の資本への転化」と第3篇「絶対的剰余価値の生産」を読みました。

資本主義的搾取のしくみを発見、解明した部分です。
マルクスが、このしくみを発見できなかった従来の経済学に対して、“ここがロドス島だ、ここで跳べ”と名セリフで挑発し(284ページ)、「それは剰余価値を生んだ。手品はついに成功した。貨幣は資本に転化した」(332ページ)と凱歌をあげる部分です。

また、マルクスは当時の労働者のおかれた状態を活写し、この事実に立って「資本とは、生きた労働を吸収することによってのみ吸血鬼のように活気づき、しかもそれをより多く吸収すればするほどますます活気づく、死んだ労働である」(395ページ)と告発しています。

同時に、資本にはこれと全く反する「文明化」の作用もあります。この「文明化」は、今回読んだ部分ではまだ端緒的にしか述べられていません。しかし、次のように、資本主義的生産のもとで「訓練」され、たたかいによって労働時間の短縮を勝ちとった労働者が切りひらく展望にもふれられています。

「工場法による労働時間の短縮は、労働者たちを自分自身の時間の主人公にすることによって、彼らがいつかは政治権力を掌握するにいたることを可能にする精神的エネルギーを与えた」(526ページ、「工場監督官報告書」の引用)

ひるがえって今の日本を見ると、多くの人びとが長時間労働によって、肉体的「精神的エネルギー」を奪われていることが、「政治の劣化」が横行する一つの条件になっていると思います。

「人間らしい労働と生活」を勝ちとるたたかいが、ますます大切になっていると思います。



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〇1949年旭川市永山生まれ 
〇正和小、明星中、旭川西高、宇都宮大学卒業  
〇家族 妻、2男(札幌と横浜に在住)、猫4匹(ねず、とら、みけ、ぎん) 
〇趣味 昆虫の観察と研究。ジョギング。
〇写真は、「さようなら原発全道1万人集会」(2012年10月13日。1万2千人が参加)の会場で写したものです

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