伊藤千尋著『一人の声が世界を変えた!』を読みました

 元『朝日新聞』記者伊藤千尋氏の、『一人の声が世界を変えた!』を読みました。

 9・11後のアメリカ、軍事独裁政権から民主的政権に変わるラテンアメリカ、各国ごとに様相の異なるアジア、ソ連によって押し付けられた抑圧体制を変革した東欧などの、人民の社会変革のたたかいを、自らの取材にもとづいて活写しています。

 本書で紹介されているのは9か国ですが、ルーマニアを唯一の例外に、どんな凶暴・野蛮な体制に対しても、「非暴力」でたち向かった勇気と知恵あふれる人びとの記録です。

 ルーマニアでは、伊藤氏は「『今度ばかりは、生きて日本に帰れないかもしれない』と、このとき思った。ゲリラ戦は中南米のニカラグアやペルーなどあちこちで経験したが、市街戦は勝手が違った。弾が前からだけでなく後ろから、いや四方八方から飛んでくる」状況の下で、武器一つ持たない大勢の市民の側に身を置きながら取材しました。

 本書は、2002年に出版された『人びとの声が世界を変えた!』を再構成・加筆して2010年1月に新日本出版社から出版されました。

 2002年は、アフガン侵略戦争開始の翌年、イラク侵略戦争開始の前年で、日本の戦争反対の集会やデモは他の国よりも参加者が1桁少ない状態でした。2010年は「年越し派遣村」運動の翌年です。

 原発ゼロの集会やデモに20万人もの人びとが参加している現在、「私たちも、つづくことが出来る」と希望を与えられる本でした。
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〇1949年旭川市永山生まれ 
〇正和小、明星中、旭川西高、宇都宮大学卒業  
〇家族 妻、2男(札幌と横浜に在住)、猫4匹(ねず、とら、みけ、ぎん) 
〇趣味 昆虫の観察と研究。ジョギング。
〇写真は、「さようなら原発全道1万人集会」(2012年10月13日。1万2千人が参加)の会場で写したものです

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