文学座の『殿様と私』を観ました

昨夜、旭川市民劇場の例会で、文学座の『殿様と私』を観ました。

マキノノゾミ作で、初演は2007年です。

舞台は1887(明治19)年の東京。日本が、米英などとの不平等条約を改定しようとして、苦闘していた頃です。

元大名の「殿様」、アメリカ人鉄道技師の妻である「私」、「殿様」の息子と娘、「殿様」の家来夫婦、「私」の人力車夫兼通訳、イギリス海軍士官の8人が登場人物です。

出自も今の立場も全く違う登場人物たちが、鹿鳴館の舞踏会をめぐってドタバタする、実に楽しい芝居でした。

登場人物たちは、はじめは対立し、いがみ合いますが、やがて理解しあい、1組の新しいカップルが誕生して大団円となります。

現実の歴史は、日本は米英などとの不平等条約に苦しみながら、1874年の台湾出兵で残酷な殺戮をおこない、翌年には江華島事件を引きおこしてソウルから「戦利品」として30門の砲台を強奪して持ち帰り、76年には朝鮮に「日朝修好条規」という不平等条約を押しつけました。

民衆レベルでは、劇中のような交流と相互理解がその後もつづきますが、やがて、日本政府の指導部は、「大東亜共栄圏」「鬼畜米英」などと言いつのるようになり、アジアの人びと2000万人、日本人310万人の命を奪った破滅的な侵略戦争に突き進みます。

鹿鳴館も、不平等条約の改定で歴史的使命を終え、「75年戦争」がアジア太平洋戦争にまで拡大する前年の1940年に、解体されたそうです。

劇中殿様は、「形あるものは必ずこわれる」という名言を発します。

私は、「形あるものは必ずこわれる。そして、新しいものが生まれる」をモットーにしています。

201310top[1]
                      「殿様」(たかお鷹)と「私」(富沢亜古)



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プロフィール

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〇1949年旭川市永山生まれ 
〇正和小、明星中、旭川西高、宇都宮大学卒業  
〇家族 妻、2男(札幌と横浜に在住)、猫4匹(ねず、とら、みけ、ぎん) 
〇趣味 昆虫の観察と研究。ジョギング。
〇写真は、「さようなら原発全道1万人集会」(2012年10月13日。1万2千人が参加)の会場で写したものです

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