「共産主義はもはやソ連には存在しない」 思わぬところから証言が

不破哲三氏の『スターリン秘史 巨悪の成立と展開』の第9章「スターリンとヒトラーとの接近」を読みました。月刊誌『前衛』10月号に掲載されています。

このなかで、「共産主義はもはやソ連には存在しない。したがって独ソ間にはイデオロギー上の障害はない」という、驚くべき証言が紹介されています。発言の主は、ナチスドイツの外相リッべンドロップ。時は1939年5月16日(または17日)。相手は当時のドイツの駐ソ大使シューレンブルグです。

不破氏は、「おそらくヒトラーは、スターリンの『大テロル』の内実を知りうる立場にあっただけに、スターリン治下のソ連が、革命とも社会主義とも無縁な専制国家となりつつあることを興味深く観察し」ていたのだろうと、指摘しています。

そうして、ヒトラーは、8月14日に、「ドイツ政府とソ連政府は、あらゆる経験から判断して、資本主義的西側民主主義諸国が、国家社会主義ドイツとソ連との双方にとって、容赦のない敵であることを、確かな事実として考慮に入れなければならない」という自らの“声明”をソ連政府に届けるのです。

スターリンは、これを受け入れて、わずか6年前(1933年)に国会放火事件をでっちあげてドイツ共産党を謀略的、暴力的に弾圧したナチスドイツと、「独ソ不可侵条約」を結んで、東ヨーロッパを分割してしまうのです。

いまだに、「ソ連は共産主義」ということが、言われることがあります。

しかし、これが事実に反することは、上記のことからも、明らかではないでしょうか。

不破氏は、今回の執筆の典拠を、アメリカ国務省が1948年に発表した『ナチ=ソビエト関係 1939年~1941年』によっています。

これは、対ドイツ戦の終結の時に、アメリカ軍が、ドイツの占領地域で発見したドイツ側の外交機密文書を編纂したものです。

不破氏は、「この文書類が独ソ交渉の客観的な記録であることは、(発表後明らかになった事実の経過によって)十分立証されています」と述べています。





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〇1949年旭川市永山生まれ 
〇正和小、明星中、旭川西高、宇都宮大学卒業  
〇家族 妻、2男(札幌と横浜に在住)、猫4匹(ねず、とら、みけ、ぎん) 
〇趣味 昆虫の観察と研究。ジョギング。
〇写真は、「さようなら原発全道1万人集会」(2012年10月13日。1万2千人が参加)の会場で写したものです

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