志位委員長と安倍首相 あまりにも対照的な外交活動

インドネシアを訪問中の志位和夫共産党委員長は、一昨日ジャカルタで、同国のヌラ・スワジャワASEAN大使と会談しました。

「軍事に頼らない平和的安全保障」をめざす活動の一環です。

会談の模様は、今日28日付の『しんぶん赤旗』に掲載されています。→http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-09-28/2013092801_02_1.html

一方安倍晋三首相は、ニューヨークで、「私を右翼の軍国主義者と呼びたいなら、どうぞ呼んでください」と言い放ちました。

手の施しようのない、子供じみた、危険な舞い上がりぶりです。

昨日付『道新』の「卓上四季」はこれに対して、「危なくてしかたがない・・・首相の言う『日本を取り戻す』とは、『積極的平和主義』との掛け声の下に、地球のあちこちで血を流すことか」と批判しました。

両氏は同年齢ですが、思考と行動は、あまりにも対照的です。


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堺も舞台になっている小説『等伯』を読んでいます

安部龍太郎氏の小説『等伯』を読んでいます。ことし1月に、直木賞を受賞した作品です。上下二巻のうち、上巻を読み終えました。

長谷川等伯(1539年生、1610年没)は、国宝松林図屏風の作者で、武家に生まれ、幼時は武士として育てられて、商家の養子になった絵師です。

上巻の主な舞台は、生まれ育った能登半島七尾、京の都、大阪、そして自治都市堺です。

作品では、等伯と妻、息子、養父母との肉親愛を軸に、絵師としての艱難辛苦、織田信長など支配者の暴虐が描かれています。

作中で堺は、指導的な僧侶たちが、信長の奸計によって安土城に呼びだされて虐殺されるなど、犠牲をはらいながらも、信長たちが直接手を下すことができなかった「自治都市」として描かれています。

等伯は、比叡山焼き討ちの最中に、息子の面影が重なる幼子の命を、信長の手勢を斬り伏せて守ったために、命を狙われますが、堺の人びとの庇護によって生きのびることができます。

その堺市。いま、市長選挙で、信長にはあった「先見性」さえ持ち合わせない橋下徹氏からの挑戦に直面しています。堺市民が、橋下氏の策謀をはねのけることを期待したいと思います。

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                                 国宝松林屏風図(部分)

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 等伯が滞在した堺市妙国寺の大ソテツ(樹齢1000年以上 国指定天然記念物)


『親鸞』楽しみに読んでいます

『道新』に連載されている、五木寛之氏の『親鸞』を、毎日楽しみに読んでいます。

一昨日の一節です。

「仲間たちは、新しい商いをはじめようとしているのだよ」
「新しい商い、というのは、なんでございましょう」
「銭(ぜに)が銭を生む商い、といえばわかるだろう」
「金貸し、でございますか」

「金貸し」について、ルターは次のように述べています。

「高利貸しは罪を犯しながら安らかに椅子にすわっているが、彼はむしろ絞首台につるされて、彼が盗んだグルテン貨幣ほどのカラスによって食われて当然である。追いはぎや人殺しや強盗を車裂きにしたり首をはねたりするのだから、高利貸しにいたってはなおさらのこと、残らず車裂きにして殺し、追い払い、のろい、首をはねるべきである」(マルティ-ン・ルター『牧師諸氏に、高利に反対するように説く』1540年)

この一節は、マルクスによって、『資本論』第1巻の「剰余価値の資本への転化」の章で、引用されています。

ルターがこのように糾弾した「高利貸し」。五木親鸞では、今後どのように描かれるのでしょうか?

福島原発事故でも、カードローン会社30社中20社、消費者金融4社中3社は、大熊町で被災した債務者から、被災前は途方もない高金利を奪い取りながら、被災後も、元金の減額に応じなかったそうです。なかには、「遅延損害金を計算します」と、避難期間中の遅延金まで要求してきた業者もあるそうです。(この節は『朝日』の「プロメテウスの罠」8月28日付)

私は、ルターのような糾弾は、今の日本では、高利貸しよりも、政・官・財・御用マスコミと学者と法曹人の、「原発利益共同体」に対してこそ、ふさわしいと思います。

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              マルティーン・ルター

映画『世界が食べられなくなる日』を見ました

昨日、フランスのドキュメンタリー映画『世界が食べられなくなる日』(ジャン=ポール・ジョー監督)を見ました。

遺伝子組み換え作物の問題と原発・放射線被害を描いた、約2時間の長編です。

映画では、『一部の強欲な人間によって、原発も遺伝子組み換え作物も開発された。根は一つ』というような、ナレーションがされていましたが、これこそ利潤第一主義=資本主義そのものです。

利潤第一主義を野放しにしては、持続可能な農業もエネルギーも、不可能だということを、あらためて痛感しました。

モンサントなど、アグリビジネスの遺伝子組み換え作物と農薬が世界を席巻し、農業の持続可能性と私たちの命がおびやかされていることが、描かれていました。

これと対照しながら、フランスや、砂漠を豊かな農地に変えるアフリカ(セネガルか?)の有機農業の希望ある姿が描かれ、ここにこそ、持続可能な農業があることが、描かれていました。

東京や山口県祝島の反原発の運動と、放射線被害にさらされ、それとたたかう福島の農家も、ていねいに紹介されています。

数十人の和太鼓と百人を超えるアフリカのパーカッションの合奏が、怒り、希望、たたかいのエネルギーを、見事に表現していました。

映画は、須賀川市で、原発事故による出荷制限のために、自ら命を絶ったキャベツ農家の夫人の「原発さえなかったら」という慟哭、そして、撮影クルーをいつまでも見送るこの母子の姿を写しながら、終わります。

img_02[1]                                         原発のすぐ近くで遺伝子組み換えトウモロコシの収穫作業

「共産主義はもはやソ連には存在しない」 思わぬところから証言が

不破哲三氏の『スターリン秘史 巨悪の成立と展開』の第9章「スターリンとヒトラーとの接近」を読みました。月刊誌『前衛』10月号に掲載されています。

このなかで、「共産主義はもはやソ連には存在しない。したがって独ソ間にはイデオロギー上の障害はない」という、驚くべき証言が紹介されています。発言の主は、ナチスドイツの外相リッべンドロップ。時は1939年5月16日(または17日)。相手は当時のドイツの駐ソ大使シューレンブルグです。

不破氏は、「おそらくヒトラーは、スターリンの『大テロル』の内実を知りうる立場にあっただけに、スターリン治下のソ連が、革命とも社会主義とも無縁な専制国家となりつつあることを興味深く観察し」ていたのだろうと、指摘しています。

そうして、ヒトラーは、8月14日に、「ドイツ政府とソ連政府は、あらゆる経験から判断して、資本主義的西側民主主義諸国が、国家社会主義ドイツとソ連との双方にとって、容赦のない敵であることを、確かな事実として考慮に入れなければならない」という自らの“声明”をソ連政府に届けるのです。

スターリンは、これを受け入れて、わずか6年前(1933年)に国会放火事件をでっちあげてドイツ共産党を謀略的、暴力的に弾圧したナチスドイツと、「独ソ不可侵条約」を結んで、東ヨーロッパを分割してしまうのです。

いまだに、「ソ連は共産主義」ということが、言われることがあります。

しかし、これが事実に反することは、上記のことからも、明らかではないでしょうか。

不破氏は、今回の執筆の典拠を、アメリカ国務省が1948年に発表した『ナチ=ソビエト関係 1939年~1941年』によっています。

これは、対ドイツ戦の終結の時に、アメリカ軍が、ドイツの占領地域で発見したドイツ側の外交機密文書を編纂したものです。

不破氏は、「この文書類が独ソ交渉の客観的な記録であることは、(発表後明らかになった事実の経過によって)十分立証されています」と述べています。





南米ウルグアイの男性デュオのライブを聴きました

昨夜、地球のちょうど反対側の、ウルグアイの男性デュオ“ドス・オリエンタレス”のライブを聴きました。

1943年生まれのヨーロッパ系のウーゴ・ファトルーソと、1961年東京に生まれ少年時代の10年間をを大西洋の北アフリカ沖のカナリア諸島でくらした、ヤヒロトモヒロです。

ふたりが、ピアノ、ボーカル、アコーディオン、数えきれない種類のパーカッションを持ち替えて、ウルグアイのアフリカ系音楽「カンドンべ」をはじめ、文字どおりのワールドミュージックを演奏しました。

サプライズゲストも登場しました。

名前は覚えられませんでしたが、ブラジルの若い女性です。ファトルーソが結婚行進曲のメロディーを奏でるなか登場しましたので、多分ヤヒロの夫人だと思います。デュオがトリオになりました。

心地よいリズムで、自然に体が動きだしました。楽しい2時間でした。

彼らのリズムには、小澤征爾氏も注目して、2010年から3年連続してサイトウ・記念フェスティバル松本に参加して、サイトウ・キネン・オーケストラと共演したり、ワークショップをひらいているそうです。

ウルグアイと言えば、共産党も加わる「拡大戦線」が政権を担当している、左翼政権の国です。

ブラジルとアルゼンチンのあいだにあり、面積は北海道よりも少し狭く、人口は約330万人です。首都モンテビデオは人口130万人の大都市で、市長は女性の共産党員です。

1984年までは軍事独裁政権でしたが、1971年に「拡大戦線」が結成されて、野蛮な弾圧にも屈せずにたたかいました。軍政を終わらせて議会制民主主義をかちとり、しばらくは新自由主義の政権でしたが、2005年の大統領選挙で「拡大政権」が勝利して左翼政権が誕生し、現在2期目です。

そういうお国柄ですから、一昨年日本共産党の代表が訪問したときに、空港に出迎えてくれたウルグアイ共産党の人の名刺には、防衛省顧問と大学教授のふたつの職業が並んで刷りこまれていたそうです。

今回の全国ツアーは、10月25日まであと28公演あります。おすすめです。

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僕はねず  僕はぎん  お口のなかスッキリしました

僕はねず。11歳です。
僕はぎん。11歳です。

お口のなかがすっきりしました。

手さげ篭にとじこめられたり、歯をひきぬかれたり、歯のまわりをガリガリされたり、白いくすりを無理矢理のまされたり。

「虐待じゃないか」とみなさんに訴えましたが、あのおかげで、お口のなかがスッキリしました。虐待じゃなかったです。

おとうさん、おかあさん、びょういんの先生、びょういんの優しいお姉さんのおかげです。

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旭川生まれの哲学者の「ポスト3・11論」を読みました。

8月から読み始めていましたが、「防災の日」の今日、読み終えました。

『脱原発と工業文明の岐路』という著作で、本の帯には、「哲学は、3・11をどう受けとめるのか」と記されています。

共著者の岩佐茂氏と高田純氏は、ともに1946年に旭川で生まれ、近代ドイツ哲学、環境哲学、環境思想を専門とする哲学者です。

本書は、巨大地震、巨大津波と重大な原発事故が重なった、人類が経験したことのない災害である“3・11”に対して、環境哲学、環境思想の角度から思索をめぐらせ、21世紀の経済社会のあるべき姿を提言しています。印象的だった部分を引用、紹介します。

「化石燃料も原子力発電も、現代の工業社会を支えるエネルギー源としての役割を担ってきた。だが、化石燃料は地球温暖化をもたらした。絶対に安全でなければならない原発は過酷事故をひき起こした。工業社会の屋台骨がゆるぎ出したのである」

「なぜ、産業が自然破壊をひき起こしたのかが問われなければならない。この問題の考察が不十分であるために、一方で、産業と科学・技術に対する楽観的な立場が後を絶たず、他方でこれへの反発として反文明的・反科学技術的立場が主張される。私たちが構想する脱工業社会は機械制工業を否定するものではない。それは工業を含めた産業全体を自然の物質循環に適合したものへ転換することによって成立するのであり、そのために新しい科学・技術が必要になる。この点では、脱工業社会は前近代や反近代の立場には立たない」

「21世紀の脱原発・脱化石燃料の社会を支えるエネルギーは、自然エネルギー(近い将来には水素エネルギーも含め)が担うことになることはまちがいない」

「人間の力がどれほど大きくなろうとも、自然の営みは人間の力を超えている。そのことを自覚し、自然にたいしても謙虚になるべきである」

「『自然の支配』という観念、あるいは自然の制御という視点に基づいて労働し、生産することと、人間と自然の関係の制御という視点から労働し、生産することとでは、労働や生産のあり方が異なってくる」(下線はおぎう)

「循環型社会には、大量生産-大量消費-大量廃棄の大量廃棄を大量リサイクルに置き換えただけの循環型社会もある。これは、大量リサイクルするために大量のエネルギー消費を必要とするため、持続可能な循環型社会とはいえない。循環型社会といっても、大量リサイクル-大量エネルギー消費の循環型社会と維持可能な循環型社会の二通りの方法がある」

「グローバル化は、全面的に否定されるものではない。人びとの活動や交流の可能性を飛躍的に高めた。そのことは、グローバル化のプラスの側面であろう。だが、資本主義的経済システムのもとで推進されてきたグローバル化は、疎外された形態で展開されてきた。新自由主義は、そのイデオロギー的表現である」

「人間への搾取は自然への収奪であるというのがマルクスの視点である。このマルクスの思想を今日どのように生かすべきなのか、そのことが問われている。これは、脱工業社会の課題といえよう」

「ポスト3・11を生きる日本人は、被曝のリスクを抱え込んだ生活を強いられているのである。そこから逃げることができない以上、被曝の現実と向き合い、『理性的に怖がる』(安齋育郎氏)必要がある。リスクを抱え込んでいるのに安全を吹聴することは、逆に不安を助長させるだけである」

教えられること、共感することの多い著作でした。

しかしただ一点。「社会主義は崩壊した」「東欧社会主義体制の崩壊」「残された社会主義のなかで中国は」などの記述には同意できません。
私は、崩壊したソ連・東欧は社会主義ではなく、今の中国を“社会主義に到達した国”とは見ていないからです。

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『メガクエイク よみがえる関東大震災』 衝撃的でした

昨夜のNHKスペシャル『メガクエイク よみがえる関東大震災』は衝撃的でした。

今まで、90年前の1923年大震災のような、プレート境界型の巨大地震は、200年以上間隔をおいて発生すると考えられており、あと100年以上先のことと、みられていました。

そうして、切迫しているのは、関東ローム層の下の活断層が動いて、人口が密集している首都圏に甚大な被害をもたらす地震だと、言われてきました。

ところが、GPSを使った精密な観測によれば、1923年大震災の震央だった相模湾ではなく、房総沖の地盤のひずみが大きくなっており、プレート境界型の巨大地震が切迫している可能性があるというのです。震央が相模湾でも、房総沖でも、東京では震度7が予想されています。

今の首都圏では、活断層が動く直下型の地震も、プレート境界型の巨大地震も、切迫している可能性があるのです。

都政や国政が力を尽くすべきは、オリンピックの誘致ではなく、避けることのできない震災の被害を、小さくすることではないでしょうか。

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プロフィール

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Author:FC2USER441061ZKS
〇1949年旭川市永山生まれ 
〇正和小、明星中、旭川西高、宇都宮大学卒業  
〇家族 妻、2男(札幌と横浜に在住)、猫4匹(ねず、とら、みけ、ぎん) 
〇趣味 昆虫の観察と研究。ジョギング。
〇写真は、「さようなら原発全道1万人集会」(2012年10月13日。1万2千人が参加)の会場で写したものです

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